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※ 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム デルビル イーブイ 澪 ゼニガメ 律 ヒトカゲ ムギ フシギダネ 純 うい ハナダ編① 「VS残党」 トキワシティのある建物にて 『嫌になるわね~』 山中さわ子は呟く。今回の集まりは実験体の脱走に対するものだ。本来なら、研究班が全責任を負うべきはずだが、自分の部隊、すなわち、捕獲班が実験体の捕獲に失敗したからだ。ロケット団は大まかに分けて、3つのグループで構成されている。研究班というのは、ポケモンに関して研究していくところだ。もっとも、オーキドとかのようにポケモンの生態について研究するのではなく、軍事などに利用できないかといった研究だ。あの、実験体もその1つだ。1匹で、3種の進化を自由にするというのは、有用ではある。捕獲班というのはもっとも、業務の範囲が広い。野生のポケモンや珍しいポケモンの捕獲をメインとしているが、その後のポケモンの売却や戦闘員の訓練、ロケット団にとって邪魔な人物の誘拐等も含まれる。この班はタイプごとに班分けされており、梓達を襲ったのは、どくタイプの班だ。たかだか、1匹の捕獲だし、毒を喰らわせれば、問題ないだろうと判断したが、失敗した。最後に殲滅班。この班は組織でも、トップシークレットの情報であり、全様を知るものは殲滅班班長とボスのサカキのみである。主な業務はロケット団の運営や警察、政治家への根回しである。それだけでは、殲滅班とは言われないかもしれない。けど、この運営が問題で、裏切り者の抹殺も含まれる。また、組織にとって不要な者、邪魔な者を消す業務も行っている。そして、強い者しか、この班には入れないのである。 『まったく、あなたのせいよ』 山中さわ子は研究班の責任者の真鍋和に呟く。 『申し訳ありません。ですが、たかだか、1匹捕獲できない捕獲班にも問題あるんじゃないでしょうか』 『それを言われると辛いわね』 『もう、いいですか』 1人の女、曽我部恵は落ち着いて言う。 『どちらにしても、研究班の責任は免れません。捕獲班についても、部隊レベルの向上に取り組んで下さい。それでは、今日の議題について……』 ハナダシティのあるレストラン 「眠いよ~」 「もう!しっかりして下さい」 私達はファミレスで朝食を取っています。 「昨日はよく眠れたか?」 「はい、おかげさまでぐっすり寝ることができました」 「そうか」 澪先輩はにっこりと笑います。 「……コク……コク」 「あ、ゆい先輩寝ないで下さい」 「……あう。寝てないよ~……ぐう」 「説得力がありません。昨日は寝てないんですか?」 「……ぐっすり寝たよ~」 「まだ、寝足りたいんですか。ほら、料理も着ましたよ。早く食べないと冷めちゃいます」 「あずにゃん、食べさせて~」 「なんで、私が」 「……ぐう~」 「もう。仕方がありませんね。……ほら、アーンしてください」 「アーン」 パク。もぐもぐ、もぐもぐ。ぐう~。 「だから、寝ないで下さい」 「まあまあ、昨日が昨日だから疲れたんだろう。そっとしておきなよ」 「そういえば、澪先輩はこの後どうするんですか?」 「朝食が終わったら、イワヤマトンネルに行くよ」 「なら、その前に勝負してみませんか?どれくらい、強くなったのか、試してみたいので」 「……ごめんな。今回はやめとくよ。梓とはポケモンリーグで戦いたいんだ」 「……そうですか」 「それに今日くらいはゆっくりしてやれよ。……ゆいもこんな状態だし」 「ぐう」 「……そうですね」 「それじゃ、私は行くな」 「頑張ってください。それにしても、申し訳ないです。今日泊まるホテル代まで出してもらって」 「いいんだよ、気にしなくて……………一緒に寝ることができたしな」 「はい?すいません、最後の方がよく聞こえなかったんですけど」 「なんでもないよ。じゃあ、また会おうな」 「はいです」 私達は澪先輩を見送りました。 「これから、どうしましょうか、ゆい先輩」 「う~、寝たいよ~」 「もう!!どうしたんですか、今日は」 「あう~。別になんでもないよ~。ただ、眠いだけだよ~。……………昨日は調子に乗って、今日の5時まで、戦っちゃったんだもん」 「はい?いまなんて……」 「ねえ、今日は一緒に寝て過ごそうよ~、あずにゃ~ん」 「さすがに寝て過ごすわけにもいきませんよ」 それもいいかもしれませんが、ちょっともったいない気がしますし。 「仕方がありません。じゃあ、ゆい先輩は寝ていて下さい」 「あずにゃんは?」 「私はみんなのレベル上げをしてきます」 「え、や、やめた方がいいよ(昨日もあんなに付き合ってもらったのに)」 「何を言ってるんですか。ハナダジムにも挑戦していくんですからね。万全にしておかないと。じゃあ、いったん、ホテルに戻りましょう」 「ぐうぐう、ぐうぐう」 ゆい先輩はベットで気持ちよさそうに寝ています。一体、昨日、何をしてたんでしょうかね。テレビでも見てたんでしょうか? 「それにしても、幸せそうな寝顔ですね」 どんな夢を見てるんでしょうね。ゆい先輩のことだから、ケーキとかを食べてる夢でしょうか?起こすのも悪いので、サッサと行くとしましょう。一応、メモを残しておきましょう。 『ハナダの外れ、私達が戦った場所に行ってきます。 梓より』 これでよし。さて、行きますか。 「……あずにゃ~ん」 ビクッ。 「ムニャムニャ、そんなことしちゃ駄目だよ。……あん。変なとこ触んないでよ。……ムニャムニャ」 いきなり、名前を呼ばれてびっくりしましたけど、寝言ですか。というか、どんな夢を見てるんでしょうか。まあ、知りたくありませんけど。というより、知ってはいけない気もしますが。このまま、行ってもいいんですけど、なんとなくしゃくなんで、ちょっといたずらしてみましょう。 ツンツン。 私は柔らかそうなゆい先輩のほっぺをツンツンとつついてみる。プニプニしていて実に気持ちいい。癖になりそうです。 ツンツン、ツンツン。 「あう~」 ゆい先輩は少しうっとうしそうに寝返りを打ってしまいました。少しやりすぎたかもですね。私は今度こそ、黙って、部屋を出ました。 ―――― 「よし、ここでいいかな」 私はデルビルとイーブイを出す。 「前回、デルビルは頑張ってくれたんだけど、もう少し、レベルを上げたほうがいいから、今日も頑張ろうね、デルビル」 私はデルビルの背中をなでる。 「イーブイはまだ、使いこなせない部分もあるから、レベル上げとともに、そこらへんもやるけど良いかな?」 「ブイ」 「そっか。ありがとね」 ナデナデと頭をなでる。 「じゃあ、皆、今日も頑張ろうね!」 12時ごろ 「う~ん、よく寝た~」 私はちょうど、おなかも減ってきて目が覚めた。やっぱり、夜に特訓しても、こんなに眠くなったら意味ないね。今度からは気をつけなきゃ。 そういえば、あずにゃんはどこだろ?私は辺りを見回すとテーブルの上にメモがあります。うーんと、何々。 『ハナダの外れ、私達が戦った場所に行ってきます。 梓より』 なるほど、きっと、皆のレベル上げでもしてるんだろう。あずにゃんには内緒だけど、昨日の夜もやったし、皆には悪いことをしたかもしれない。 「う~ん、どうしよう?」 時間もお昼だし、迎えに行こうかな。私は準備をして、あずにゃんを迎えに行くことにした。 ――― 「ふう~、ちょっと休憩しましょうか」 私は連携を確かめたり、イーブイの進化の使い方の確認を行ったりしました。なので、ちょっと、疲れました。 「イーブイ、こっちにおいで。ブラッシングしてあげますから」 こういうちょっとしたコミュニケーションも大事ですよね。トレーナーとして。 「ブ~イ」 「デルビル」 「デルビルもやってほしいの?ちょっと、待っててね」 私はイーブイのブラッシングをしつつ、デルビルの頭をなでる。嬉しそうにするイーブイやデルビルを見ると気分が良いですね。 「そういえば、もう、お昼ご飯ですね。唯先輩のところに戻りますか」 「残念だけど、それはできないな」 声のした方を見ると、見覚えのある服を着た3人の男がいました。周りには5匹のアーボックとマタドガス達がいます。 「昨日はよくもやってくれたな」 「あなた達は昨日捕まったはずじゃ」 「洞窟内部でやられたからな」 「逃げるのも楽だったわけよ」 なるほど、納得です。 「てめーのポケモンを奪って、ロケット団に戻ってやる」 どこまでも下種な人たちですね。でも、こちらはきついですね。デルビルとイーブイは疲れてますし、万全なのはハッサムだけですか。まあ、でも、問題ないですね。ハッサムは強いですし。 「出てきて、ハッサム」 私はハッサムを繰り出しました。 「マタドガス、アーボック」 「行きなさい、ハッサム。バレットパンチ」 ハッサムは先制攻撃を仕掛けます。そのおかげで、マタドガスをまずは倒しました。 「次もやるです、メタルクロー」 続いて、アーボックにも攻撃を加えます。 「シャーボック」 アーボックもふっ飛ばして、倒しました。これで、後、3匹です。 「どんなもんですか」 「くっくっくっ。まあ、これくらいは計算どおりだな」 「強がりですか。情けない連中ですね」 「まあ、こいつを食らってから言いな」 そう言って、ロケット団はハッサムにビンの入り口に紙を入れて、火をつけて、投げてきました。あれはなんていうんでしたっけ、そうだ。 「火炎瓶!?」 「そのとおり」 ハッサムははがねタイプでほのおタイプ、すなわち、火の技が弱点です。つまり…… 「ハッサーーム」 ハッサムに大ダメージということです。 「大丈夫ですか、ハッサム。戻ってください」 「これで、切り札は消えたわけだ」 「私には、まだ、2匹います」 「そんなに弱ってる奴が2匹いてもな~」 たしかに、今までの特訓のせいで疲れきってますからね。 「こっちは残り、3匹。そっちは2匹。おまけに妙な奴もいない。終わりだな」 「くっ」 どうすればいいんでしょうか。 「お~い、あずにゃ~ん」 「あ、ゆい先輩」 「チッ、また、あのガキか」 「むむ、これはあずにゃんのピンチだね」 「かまわねえ、やっちまいな」 「それじゃ、早速いくよ~(格好よく倒して、あずにゃんになでなでしてもらおう)ゆいちゃん真拳奥義『ゆいあず☆ちょっと残念な昔話』」 あれ?今回はいつもと違いますね。人形が出る様子もありませんし、名前も無茶苦茶だし。 「まず、初めのタイトルは『アズサの恩返し』」 「誰かー。助けてください」 「むむ。あれはあずにゃんじゃないか。しかも、罠に掛かってる」 「助けてください」 「もちろんだよ」 罠を外す。 「ありがとうございます。このご恩はいずれ返します」 「いいよー、別に」 「いいえ、絶対返します。それではまた」 その日の夜 コンコン。 「はーい。どなた?」 「私は今日助けてもらったアズサです。約束どおり、恩返しに来ました」 「そんな~。悪いね~」 「では、恩返しの品です」 10円ガム。 「………」 「………」 「意味わかんないよー」 アーボックにパンチ。 「別に恩返しのために助けたんじゃないけどさー」 キック、キック、パーンチ。 「シャーボック」 「でもさー、恩返しなんて言われたら、期待しちゃうじゃない」 ワンツー、ワンツー。 「物なんて要求しないけど、せめて、ネコミミをつけたあずにゃんを一日抱きつける券をあげるとかさ、やることあるんじゃないかなー」 「なにを言ってるんですか、ゆい先輩!!」 エネルギーを右手に溜まってます。 「ゆいちゃんパーンチ」 アーボックはふっ飛ばされてしまいました。 「なんだ、今の技は」 「くそ、マタドガス、ベトベトン」 2匹はゆい先輩に襲い掛かろうとします。 「次のタイトルはね、『ゆい太郎』」 「さあ、さっそく、鬼ヶ島に出発しよう」 「はいです。皆、頑張ろうね」 「ニャー」 「……」 「あの、あずにゃん。この2匹は……」 「あずにゃん2号とスッポンモドキのトンちゃんです」 「………」 「これじゃ、戦えないよー。ゆいちゃん昇竜拳」 マタドガスを上にふっ飛ばします。 「あずにゃんはいいとしても、あと2匹はなんなのさー。ゆいちゃんキック」 ベトベトンすらもふっ飛んでいきます。何なんですかね、この技。 「さて、残りは君たちだね。最後に一番残念な話をしよう」 「くそ。なんなんだ、こいつの強さは」 「いったん退くか」 「そうするか」 勝てないと分かったら、逃げるんですか。相変わらず、卑怯な連中です。 「一番残念な話……それは」 ゆい先輩は逃げ出す、ロケット団を先回りします。 「この話だよーーーーーー」 と、叫んで、まず1人をキックで、ふっ飛ばしました。なにを言ってるのかはよく分かりませんが。 「もっと、書き手が良ければ、もっと、あずにゃんとイチャイチャして、それこそ、18歳未満お断りな展開もあったかもしれないのにさー」 まったく、言ってる意味がわかりません。 「くらえー、ゆいちゃん百烈拳」 ロケット団に百烈拳を叩き込みます。 「何事かね、この騒ぎは」 この騒ぎを聞きつけたのか、おまわりさんがやって来ました。 「ロケット団が襲ってきたんです」 「何!?」 その後、私達を襲ってきたロケット団の人達は見事に捕まりました。 「事情聴取などで、結局一日が潰れちゃいましたね」 「そうだね。でも危なかったね、あずにゃん。私が来なかったら、どうなってたことか」 「そうですね。今回は本当に助かりました」 「ねえねえ、あずにゃん。私のこともっとほめても良いんだよ~。例えば、ナデナデしたり、ほっぺたにチュ~、とかさ」 「調子に乗らないで下さい」 でも、そうですね。卑怯ですけど、気になってたことを聞きますか。 「撫でるくらいならしてあげますけど、1つ条件があります」 「条件?」 「昨日の夜なんで遅くまで起きてたんです?」 「それは………してたんだよ」 「はい?」 「特訓してたんだよ~」 「特訓?」 「うん。皆に付き合ってもらって、今日の5時まで」 「ぷっ、くくくくく」 「笑わないでよ~、こっちも真剣なんだから」 「すいません」 ナデナデ。 「あう~」 気持ちよさそうにする、ゆい先輩。 「どうして、急に、こんなことを?」 「澪ちゃんに負けたくなかったんだ」 「はい?」 「あずにゃんは澪ちゃんを見る目がとても、尊敬してるというかある種の安心感みたいな感じだったから、私が強くなれば、そんな眼で私を見てくれるかなって」 「……ゆい先輩」 いつも、ちゃらんぽらんに見えてもやるときはやるんですね。 「今度からは、そういう時は私に言ってくださいね」 「どうして?」 「どうしてって、私は……」 「私は?」 「ゆい先輩のパ……トレーナーですから。……さ、夕食でも取りましょうか」 「うん!」 ハナダ編① 「VS残党」終了 11
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梓 「それじゃ、私の番だね。サイコロ振ってと。……5か。コマを進めてっと」 ゆい先輩は楽しそうに、駒を進める。そして、映像が流れ始めました。 『あ、ごめん。部室に忘れ物しちゃった』 『早く、とって来いよ』 『いいよ、先に帰ってて~』 部室 『あった、あった。……ん?』 ふと、見ると誰かの体操着が置いてあった。誰か、忘れたのかな?手に持ってみる。見覚えはないものだ。この部室に来る人は限られてる。りっちゃん達のではないとすると……。 『あずにゃんのかな?』 私ははやる好奇心を抑えつつ、中身を出してみる。ジャージの色から、後輩のものだと思う。だとすると、あずにゃんのかな? 『……』 に、匂いを嗅いでみようかな。こんなことをするのは、変態さんなんだろうけど、好きな人の体操着なんて、目の前に置かれたらね。 ドキドキドキドキドキ 『唯先輩』 ガチャ 突然ドアが開く。私は体操着を急いで、中に戻す。奇跡的に、素早く、中に戻すことが出来た。 『どうしたんですか?』 『なんでもないよ。あずにゃんはどうしたの?』 『体操着を忘れちゃって……あ、唯先輩が持ってるのです』 『あ、これ。誰のかと思っちゃったよ』 『それよりも、忘れ物はいいんですか?』 『あ、うん。大丈夫、大丈夫。さ、帰ろうか』 『そうですね。帰りましょう』 ふう~、危なかったね。ものすごくドキドキしちゃったよ。 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ 「ぐわーーーーーー」 ファイヤーに強力な電流が流れる。やはり、この技の威力はすごいですね。映像はただの変態でしたけど。今の攻撃で、ファイヤーにも相当なダメージでしょう。 「よし、次はういの……」 「ギラス(待てよ!!)」 突然のバンギラスの鳴き声が響くと、そこには力尽きたイーブイをバンギラスが掴んでいます。。 「ゲンガ、ゲンガー(こいつは最初はよかったんだけどな。突然倒れてやがったんだぜ。しかも、マスターのため、ゆいさんのため、とか呟きながらな)」 何か、ゲンガーが言ってるようですけど、なにを言ってるのか、分かりません。ただ、ゆい先輩やうい、私のそばにいる、ハッサムの表情を見ると、あまりいいことは言ってないことはたしかですね。 「ギラス(さて、トドメだ)」 バンギラスはイーブイを上に、放り投げる。あの技は!? 「ハッサム、イーブイを」 「ファイヤー、させるな!」 ファイヤーはその指示で、ねっぷう攻撃を私にむかって仕掛けてくる。 「サム」 ハッサムはその攻撃から、私を守るために、盾になってくれた。でも…… 「ゲンガー(これで、終わりだ!!)」 ゲンガーはきあいを高めて、こんしんのちからをほうしゅつさせる、きあいだまで、イーブイに攻撃を仕掛ける。 「ぐはっ」 イーブイはノーマルタイプで、かくとうタイプのきあいだまは弱点。そのうえ、無理やり、石なし進化をした反動で、体力が無くなってる状態です。イーブイは勢いよく、落ちてくる。 「ギラス(終わりだ!!)」 「や、やめてくださーーーーーーい」 私の叫びも虚しく、バンギラスは落ちてくるイーブイに鋭いつめで切り裂く攻撃、ドラゴンクローで追い討ちをかけます。その攻撃で、イーブイの胸にはツメの傷がくっきりと出来て、バタッと落ちてしまいました。あ、あの傷では早く治療しないと大変なことに……。 「あ、あ、あ、あああ」 大変なことになるのは分かってるのに、私は目に涙をため、膝を突いてしまいました。 「イーブイ、イーブイ……私のせいだ。もし、私が律先輩みたいに積極的な指示を出し、前向きなトレーナーなら、もっと、相手にダメージを与えていたかもしれない。澪先輩みたいに、モンスターの能力を把握し、適切な指示を出せるトレーナーなら、私のポケモンはダメージを受けていないかもしれない。ムギ先輩みたいに、狡猾に罠を張りながら、指示を出せる、トレーナーなら、私も、足手まといにならなかったかもしれない。私は駄目なトレーナーだ。先輩達に劣りまくっている。純だって、あの大群相手に、1人で挑む、勇気がある。思えば、ジム戦だって、ゆい先輩の方がいい指示を出す時があった。……なんだ、私はポケモンにも劣るんですね」 「ゲゲゲゲゲゲゲ」 ゲンガーは私を指差し、笑っている。ポケモンにも笑われんだね。前にもあったな、似たようなことが。 回想 それは私が小さい頃 キモオタA『ゴキニャンwwwwwww』 キモオタB『ゴキブリwwwwwwwww』 私は公園で、眼鏡をかけた、太った人達にわけの分からないことを言われながら、石をぶつけられている。 キモオタC『お前なんか、けいおんにいらないんだよwwwwwwwwwwww』 『バウバウ』 私はお父さんが散歩をしてくれと頼まれた、ガーディが怯えた、私を守るようにほえる。 キモオタD『ゴキブリのくせにポケモンなんか連れてるぞ。ゴキブリに飼われるなんて、可哀想だから、俺がもらってやるよwwwwwwwwwww』 私『……や、やめてください』 キモオタE『うっせ、ゴキブリがしゃべんなwwwwwwwwww』 あの時は怖かったな。後で、お母さんに聞いたら、大きな子供みたいな人達で、可哀想な人達なのよって言ってたっけ。この話をムギ先輩達にしたら、人気があるから、仕方がないわって、よくわかんないことを言ってたな。あの時、私は怖くて、今みたいにしゃがんで泣いてたっけ。そういえば、この後には……。 ???『や、や、やめなよ』 私が声のした方を見ると、私と同じくらいの女の子が震えながら、立っていた。 キモオタA『なんだい、お嬢ちゃん。俺達、ゴキブリの駆除で忙しいんだけどwwwwwww』 ???『そ、そ、その子はゴキブリじゃないよ。可愛いし。だいたい、その子がゴキブリなら、あなた達は豚じゃない』 キモオタB『何だと、このガキ』 ???『ひいっ』 キモオタC『このゴキブリと一緒に犯しちまおうぜwwwwwwwww』 ???『牛○さん、こっちです』 どうやら、この子の他にもう1人の子がいたようです。 ○尾さん『何をしてやがる、こんな子供相手に』 キモオタD『ひいいいい』 私をいじめた人達はダッシュで逃げ出した。 隊長『あいつらをデュ○ルで拘束しろ』 こうして、私は助かりました。あれ以降、あの方々に会うことも、ありませんでした。あの時、私を助けてくれたのは、どうやら、姉妹のようで、お礼を言いたかったので、警察に聞いてみると、ジョウト地方に引っ越したそうです。名前はまだ、小さかったし、ちゃんと聞いていなかったので、覚えてなかったでしたけど、たしか、ひなんとか姉妹だった気がしますね。あの人達が捕まった後に聞いたんですけど。たしか、あの後……。 ???『大丈夫かい』 そう言って、私の頭をなでて、くれたんだっけ。あの頃と変わらないや。強くならなきゃいけないって思ってたのに。私は全然成長してないや。 ~~ 「大丈夫かい、あずにゃん」 私が過去のことを思い出していると、誰かが、私の頭をやさしく撫でてくれました。まあ、誰かは分かりますけどね。 「……なんですか、ゆい先輩」 「泣かないでよ」 「な、泣いてなんかないです」 プイと顔を背ける、私。 「……あのね、あずにゃん。私はあずにゃんがトレーナーでよかったと思ってるよ」 「……」 「あずにゃん、いつも頑張ってるよ。他の誰が否定したって、私は知ってるよ」 「……」 「あずにゃんはりっちゃん達みたいに、とか言ってたけどね、あずにゃんは駄目なトレーナーじゃないよ」 「……でも、イーブイが……」 「それだよ」 「え?」 「そんなに悔しいとか悲しいって思うことはそれだけ、ポケモンを大切に思ってることだよ。それは、どんなトレーナーにもあるものじゃないよ」 「……」 「それに、あずにゃんはこれから、私とポケモンリーグで優勝するんだよ。それが、駄目なトレーナーのわけないよ」 「……ゆい先輩」 「私も、あずにゃんのことが好きだし、他の皆だって、あずにゃんのことが好きだよ。もちろん、一番あずにゃんを好きなのは私だけどね。皆、あずにゃんが最高のトレーナーだと思ってるんだよ。あずにゃんが自分を駄目なトレーナーとか言ったら、私達に失礼だよ」 「……そうですね。……でも、私に出来ることがなくて……」 「出来ることあるよ。私と一緒に、ファイヤーを倒そう」 「え?」 「ごめんね、梓ちゃん。イーブイさんも戦えないし、私もさすがにそろそろ、我慢ができないからね。かわりにお姉ちゃんの技を手伝ってね」 「……うい」 「さ、行こうよ、あずにゃん」 ゆい先輩は私を引っ張って、スゴロクの場所に向かう。 「(いいシーンなはずなのに、やることがスゴロクというのも、すごいよね)それにしても、さすがに、ゲンガーとバンギラスを相手にするの も辛いよね」 「ハッサム(私も手を貸そう)」 「ありがとうございます、ハッサムさん」 「ゲンガ、ゲンガ(それにしても、情けねえトレーナーだな。ポケモンがマスター、マスター言ってれりゃ、トレーナーもイーブイ、イーブイだもんな)」 「ピク」 「ゲンガゲンガ(だいたい、あのツインテールはないよな。まるで、ゴキブリじゃねーか)」 「ピクピク」 「ゲンガゲンガゲンガ(さっき、あずにゃんとか言われてるけど、ゴキにゃんなんじゃねーか。だいたい、ポケモンに励まされるなんて、最低 なトレーナーじゃねーか。お前の姉ちゃんも大変だな)」 「ピクピクピク」 「ゲンガゲンガ。ゲゲゲゲゲ(だいたい、ゴキブリに育てられるなんて、可哀想だな。お前も、姉ちゃんのこと思うなら、姉ちゃん連れて、お 前のトレーナーと一緒に育ててもらえよ)」 「ピクピクピクピク」 さっきから、ゲンガーが何かを言ってるようですね。なにやら、ハッサムやゆい先輩の顔が嫌悪感が漂っています。 「あの、ゆい先輩。あのゲンガーはなにを言ってるんですか?」 「……知らない方がいいよ。それに教えたくないし。でも、もう、あのゲンガーも終わりだよ」 「どうしてですか?」 「怒らせちゃいけないものを怒らせたからだよ。……さ、スゴロクをしよう」 「あ、引っ張らないでください」 「ゲ(あのゴ)」 気分よさそうに笑っていた、ゲンガーが突如として、その場から消えた……と思ったが、いきなり、ドカーンと壁に何かが激突した。 「ギラス、ギラス(今、何が起きたんだ!?この娘が殴ったとは思うが、拳が見えなかった……)」 「ハッサムさん、バンギラスを頼みますね。私はゲンガーをやります」 「サ、サム(あ、ああ)」 「もっとも、すぐに、そっちに加勢できると思います。……さて、狩りの時間だよ」 ういは怖い笑みを浮かべて、そう言った。 シオンタウン編④ 「VSファイヤー②」 終了 ※ 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ ミニリュウ ポリゴン2 プテラ 澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ 律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス 純 うい カビゴン シオンタウン編⑤ 「VSファイヤー③」 以下、投下 現在の手持ちメンバー ゆい ハッサム プテラ イーブイ ミニリュウ ニューラ 「ういはね、全てのポケモンの技を使うことができるんだよ」 「へー、そうなんで……えー!!それって、しんしゅポケモンのミュウに匹敵するじゃないですか」 「ういは万能だからね」 「いやいや、万能どころじゃないでしょ。ところで、ゆい先輩にはどうなんですか?」 「私にはゆいちゃん真拳があるからね! ういには負けないよ!」 「どっから、そんな自信が出てくるんですか?」 「だって、私にはあずにゃんがいるもん!」 「……」 「どうしたの?あずにゃん、顔が真っ赤だよ」 「……なんでもありません。それよりも、サイコロを」 「そうだね、あずにゃんの番だし」 ゲンガー視点 「ゲンガー(何なんだ、今のは)」 おれのタイプはゴースト。ノーマルタイプやかくとうタイプの攻撃はきかないはず。なのに、今のは。 「ねえ」 おれが顔を上げると、ドス黒いオーラが出てる笑顔をした、小娘がいた。 「ギラス(いつの間に、ゲンガーのところに)」 バンギラスはこっちに向かおうとするが、ハッサムが立ちふさがる。 「ギラス(邪魔をするな)」 「サム(それはできない相談だ)」 ハッサム如きになにを手間取ってやがる。 「ねえ、ゲンガーさん」 「ゲンガ(なんだよ)」 「さっき、なんて言ったのかな?ゴ、まで聞こえたんだけど、全然聞こえなくて。もう一度、言ってくれないかな?」 「ゲンガ(あのゴ)」 バーン 次の瞬間には、また、おれは壁に叩きつけられていた。 「ゲンガ(なんで、お前は、おれに触れることができるんだ)」 「ああ。それはみやぶる攻撃をしたからね」 みやぶるはゴーストタイプにノーマルタイプやかくとうタイプの攻撃を命中させるための技。おれ自身はかくとうタイプの技はたいしたことじゃないが、こいつは何なんだ。まったく、勝てる気がしない。 「ねえ、はやく、続きを言って下さい」 その悪魔は笑顔で聞いてくる。どうするべきか。 ハクリュウ 「リュウ」 さっきから、何なんだ、こいつは。僕はアクアテール……僕の尻尾をふって、アーボックに命中させようとするが、アーボックはあなをほって、逃げるばかりで戦おうとしない。 「リュウ(何で、戦わない!)」 「ボック(事情があるのさ)」 「リュウ(くっそーー)」 僕達の攻防は続く。 48
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 パチパチやきもち!ワンパチのきもち 脚本 松井亜弥 絵コンテ 浅田裕二 演出 作画監督 岩根雅明志村泉 初回放送 2020/07/19 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 めそめそメッソン 次回 いやいやピカチュウ、やれやれバリヤード あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【ゴウ】 【ラビフット】 【メッソン】 【コハル(ポケットモンスター2019)】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 ラビフット 林原めぐみ コハル 花澤香菜 サクラギ博士 中村悠一 ストライク 三木眞一郎 ワンパチ 犬山イヌコ バタフリー 愛河里花子 バリヤード うえだゆうじ カイリュー 三宅健太 リオル 真堂圭 ヨシノ 櫻井智 キクナ 千本木彩花 レンジ 観世智顕 ソウタ 植田千尋 マメパトのトレーナー 光部樹 ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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1. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 26 25.19 ID xE4Eh5D70 初めて、ここに投下するので、至らぬところもあると思いますが、温かい目で見てくれれば幸いです。 注意 駄文(へたくそなので注意してください) 多少(?)のキャラ崩壊 ポケモンの世界をベースにけいおんのキャラが出てきますが基本的には唯と梓しか 出てきません(他キャラが出てこないわけではありません) 前回(トキワ)まではアニキャラ板(個別)で書いてるので、良ければ、見てください。 2. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 27 47.96 ID xE4Eh5D70 主人公 梓 手持ちポケモン ゆい ハッサム あらすじ(念のため) ポケモンマスターになることを夢見て、律、澪、ムギとともにオーキド博士の助手として、勉強し、 いざ出発の日になり、本来なら、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメ、ピカチュウから好きなのを1匹 もらえるはずだった。しかし、たまたま、研究所の前で行き倒れてたところを保護されてたゆいが 梓を逆指名。周りに流されたこともあり、梓はゆいを選び、律はヒトカゲ、澪はゼニガメ、ムギは フシギダネを選び、旅が始まる(ピカチュウは梓がゆいを選んだことで、本来、選ぶべき、3匹のみ とするため、選択肢から除外)。トキワでは、ゆいが前に助けたハッサムがゆいに恩を返すために 仲間となる。 次から、トキワの森編、投下 3. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 29 42.97 ID xE4Eh5D70 「戻れ、ハッサム」 「くっ、君は強いな。ほら、500円だ」 「どうもです」 しかし、不思議なシステムですね。ポケモンバトルに勝つとお金がもらえるんですから。まあ、 負けたら、お金を払うんですけど。 「また勝ったよ、あずにゃん。今ので、5000円貯まったよ。これも、私のおかげだね」 「戦ってたのは、ハッサムですけどね」 「ハッサムは私のおかげで仲間になったんだから私のおかげだよね」 「まあ、そうですけど。ゆい先輩は戦わないんですか?」 「私はいいんだよ〜」 「強くなれませんよ」 「私はあずにゃんのそばにいることができればいいんだよ。それに、私は戦わなくても強いよ」 「自信がないって、言ってませんでしたっけ」 「そうだっけ?」 4. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 30 13.25 ID xE4Eh5D70 今、私たちはトキワシティを出発し、トキワの森といわれる所にきています。ここを抜ければ、ニビ シティなんですけど…。 「不気味な森ですね」 「そうだね。早くここを出て、次の町で美味しいもの食べたいよ〜」 「それは別にいいんですけどね」 まあ、早く、この森を抜けませんと、野宿になっちゃいますから。 「早く、行きましょう、ゆい先輩。……あれ?ゆい先輩がいない」 さっきまで、ここにいたはずなのに。 「どこに行ったんだろう?」 辺りを見回してみます。あ、あそこに何かと一緒にいます。あ、あれって。 5. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 32 56.61 ID xE4Eh5D70 「いや〜、君は可愛いね〜」 「キャタ」 キャタピーです。ここには、虫ポケモンが良く出るって聞いたけど、うぅ〜気持ち悪いです。 「 この子、可愛いよ〜。仲間にしようよ、あずにゃん」 「絶対に嫌です」 このままじゃ、虫タイプしかいないメンバーになっちゃいます。 「絶対に嫌だって。ごめんね、あずにゃんがひどいこと言って」 「キャタピ(あれくらいの年頃の女の子は私を嫌うものですよ。気にしないで下さい)」 「嫌われることになれちゃ駄目だよ。あずにゃんは私が説得するよ。あずにゃんは私がお願い すれば、聞いてくれるから」 「キャタピ(いいんです。そもそも、私はあなた方の仲間にはなれないのです)」 「どうして?」 「キャタピ(私には将来を誓い合ったキャタピーがいて、バタフリーになったら、一緒に子供を 作ろうって、約束しているのです。だからこの地を離れるわけには行かないのです)」 「そっか。なら、仕方がないね。ところで、その子って可愛い?」 「キャタ(それはもう)」 「うんうん。その子を大切にしなきゃ駄目だよ」 「キャタピ(もちろんです。あなたにもそういう人がいるのですか?)」 「もちろんだよ。あそこにいる可愛い女の子がいるでしょ。名前はあずにゃんっていうんだよ」 「キャタピ(なるほど、あなたと彼女はとってもお似合いですね)」 「えへへ〜、ありがとね〜。お礼にクッキーをあげよう」 「キャタ(できれば、葉っぱのほうがいいんですがね)」 「それは残念だね。美味しいのに。ちょっとだけでも駄目かな?」 「キャタ(残念ながら、虫なので)」 「そっか。虫も大変だね」 「キャタ(慣れればいいものですよ)」 「でも、虫になったら、あずにゃんに嫌われちゃうからな〜」 「キャタ(それは仕方がないことですよ。……む、逃げた方がいいですよ)」 「どうして?」 「キャタ(それは……、あぶない!)」 「危ないです、ゆい先輩!」 「えっ…。わっ!?」 6. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 35 14.52 ID xE4Eh5D70 ゆい先輩はキャタピーに体当たりされて飛ばされました。ゆい先輩がいた場所には、鋭い槍 みたいななにかを地面に刺している黄色と黒のあれは……。 「スピア」 「スピアー?!何で、急に」 「キャタピ(ここら辺はスピアーのテリトリーなのです。では、私はこれで)」 「あ、逃げないでよ」 「スピア」 地面から、針を抜き、再び、ゆい先輩に襲い掛かろうとしています。……このままでは!? 「…くっ。いけっ、ハッサム」 「ハッサム」 「バレットパンチ!!」 ハッサムの攻撃で、スピアーは吹っ飛んでしまいました。 「スピア」 スピアーは勝てないと思ったのか、方向を変えて、逃げ出しました。ふう〜、危なかったです。 「大丈夫ですか、ゆい先輩」 「わ〜ん、怖かったよ〜、あずにゃ〜ん」 ぎゅっと、ゆい先輩が抱きついてきます。 「怪我とかはありませんか?」 「うん」 「そうですか。それはよかったです。それにしても、良くやってくれましたね、ハッサム」 私はハッサムの頭を撫でます。スキンシップは大事だって博士も言ってましたし。 「また、よろしくね。戻れ、ハッサム」 「ジー」 「ん?どうしたんですか、ゆい先輩」 「私も撫でていいよ、あずにゃん」 「? どうしてですか」 「サムちゃんをゲットできたのは私のおかげなんだよ。つまり、サムちゃんが活躍できたのも、私の おかげなんだよ。だから、褒めてもいいんだよ〜」 7. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 36 46.45 ID xE4Eh5D70 ドキドキ。きっと、このあとのあずにゃんは……。 『それもそうですね。撫で撫でしてあげます』 『わ〜い』 えへへ〜、こう考えるのはちょっと都合がよすぎるかな?でもでも、それくらいなら、望んでもいい かな? 「ゆい先輩」 「ん、な〜に〜?」 さあ、いつでも褒めていいよ〜。 「駄目ですよ、人(?)の手柄を横取りしちゃ」 「 えっ?!」 ちょっと、想像と違うよ。 「 ハッサムをゲットできたのは、確かにゆい先輩のおかげですけどね。でもこのハッサムが活躍 したのはこの子の力なんですよ。だいたい、ゆい先輩は助けてもらったんですから、ちゃんと お礼を言わないと」 確かにあずにゃんのいうとおりだね。反省しよう。 8. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 40 03.88 ID xE4Eh5D70 「大体、ゆい先輩はボーっとしすぎなんですよ。キャタピーなんかに助けられるなんて。だいたい、ずっと、戦わないでいるから、こんなことになるんですよ」 「む、そこまで、言うことないんじゃないかな。私はとっても、強いんだよ」 「トキワシティにいた時は自信はないって言ってたじゃないですか」 「そ、それは、そうだけど。私だって、ゆいちゃん真拳を使えば、とっても強いんだよ!」 「じゃあ、どうして使わないんですか?」 「うっ……、それを使うと、私の大切なものがなくなっちゃうんだよ」 「口では何とでも言えますよね」 「……うぅ〜」 「さて、時間もなくなっちゃうし、そろそろ出発しますか。ん?どうしたんですか、ゆい先輩」 「……」 「あの、どうしたんですか?……もしかして、怒ってます? すいません、少し、言い過ぎましたね。ゆい先輩はいてくれ…」 「……分かった」 「はい?」 「分かったよ、あずにゃん。私がすごい役に立つってことを証明してあげるよ」 「はい?いきなり何を……」 「待ってて。今、私がすごいポケモン捕まえてくるから」 「あ、ちょっと待って下さい」 私はあずにゃんが止めるのを聞かずに駆け出す。なんとしても、すごいポケモンをゲットして あずにゃんを見返して、あずにゃんに褒めてもらうんだ。 9. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 44 45.25 ID xE4Eh5D70 「行っちゃった。……どうやって、ポケモンをゲットするんでしょう?モンスターボールも持って いかないで。まあ、ボールを持ってても、ピカチュウくらいの大きさのゆい先輩じゃボールを持つ のも無理でしょうけど。はあ〜、今日はこの森で野宿になりそうですね」 とりあえず、テントでも建てとこうかな。あ、後、今日の夕食は何にしよっかな。 勢いよく出てきたはいいものの、これからどうしよう。 「もう疲れたよ〜」 ポケモンは全然現れないし。もう、帰ろうかな〜。でも、勢いよく、飛び出しておいて、何も、 捕まえられないっていうのもな〜。 「どうしよう……」 ムシャムシャ。 「ん、なにか、聞こえる」 草の中から、様子を見てみる。黄色の芋虫さんみたいのが草を食べてる。普通の芋虫よりも 大きいので、多分、ポケモンだろう。 「よし、あれを捕まえよう」 そうすれば、きっと……。 『よくやりましたね、ゆい先輩』 なでなで。 『えへへ〜』 うんうん、きっと、こうなるよね。さ〜て、ゲットしますか。 10. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 47 55.27 ID xE4Eh5D70 そうだ、芋虫さんなんだから、餌で釣ろう。……ん、芋虫さん?そういえば、あずにゃんはキャタピー(っていうんだっけ?)が嫌だって 言ってたな。ということは、あの芋虫さんを捕まえても、褒められないじゃない。 「もう、いいや。帰ろう」 また別の機会に褒められればいいや。 「ん?そういえば、私が来た道ってどっちだっけ?」 も、もしかして……。 「迷っちゃったのかな…」 あらためて、周りを見ると暗くてジメジメしてて、気持ち悪いよ。 「わ〜ん、あずにゃ〜ん。どこにいるの〜」 大きな声で叫んでみても、反応はない。こんなことなら、役に立つところを見せてやるなんて、言 わなきゃ、よかったよ。 「く〜ん」 ん?何か聞こえる。あ、あの草むらの方からだ。私は慎重に草むらの影から見てみると、その音は ダンボールの中から聞こえてくる。近づいてみると、ダンボールには「可愛がってください」って、 書いてある。中を見ると、く〜ん、と鳴いてる、真っ黒な犬さんがいる。 「どうしたの?おなか減ったの?困ったな。……そうだ、クッキーをあげよう」 クッキーを取り出し、犬さんにあげます。始めは警戒して食べようとしなかったけど、よっぽど、 お腹が減っているのか勢いよく食べ始めました。 「美味しい?ひどいね、君みたいに可愛いわんちゃんんを捨てるなんて。じゃあ、私は行くね」 「わんっ!」 「わっ?!」 いきなり、急に体当たりしてきた。 「いきなり何するの!!って、あっ!」 11. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 49 31.83 ID xE4Eh5D70 私が体当たりされて飛ばされた場所には、鋭い槍みたいななにかを地面に刺している黄色と黒 のあれは……。さ、さっきも見た、あ、あの蜂さんは。 「スピア」 そうです、スピアーです。しかも、さっきは一匹だったのに、今度は10匹くらいいる。も、もしかして、 さっきの仕返しかな。こっちを思い切り睨んでるし。ど、どうしよう、た、戦うしかないのかな。 「わんっ(私が気を引いてる間に逃げてください)」 ワンちゃんは私に襲いかかろうとするスピアーにひのこを出します。 「逃げろって、言われても…。あっ、私が言葉が分かるってことは君、ポケモンなんだね」 「スピア」 「の、のんきにしてる場合じゃないね。うぅ〜、あずにゃ〜ん」 スピアーの針が私に向かって、突っ込んできます。ああ、さようなら、私の人生。せめて、最後にあずにゃんとキスしたかった。 12. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 51 19.01 ID xE4Eh5D70 「バレットパンチ」 私は急いで、ハッサムを出して、スピアーをふっ飛ばしました。 「大丈夫ですか、ゆい先輩」 「あ、あずにゃ〜ん」 「まったく、心配かけて」 「うぅ〜、ごめんなさい。でも、どうしてここが」 「あの場所から、そんなに遠くない場所ですからね。それに、スピアーの大群が飛んでいくのが 見えましたから。でも、数が多すぎですね」 さすがにこの数はハッサムでも……。 「わん」 「あ、さっきのワンちゃん」 「ワンちゃん?あのデルビルのことですか?」 「捨ててあったの。それで、私を助けてくれたの」 「それはひどいですね。って、そんなこと言ってる場合じゃありませんよ。早く逃げないと……」 「スピア」 私達の周りにも、スピアーが・・・・くっ、数が多すぎます。 13. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 53 50.22 ID xE4Eh5D70 「……こうなったら、ゆいちゃん真拳を出すしかないよ」 「今は冗談を言ってる場合では……」 「まあ、見ててよ。……出てきて、ゆいぐるみ!!」 ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン ゆい先輩の掛け声とともに、たくさんのゆい先輩の姿をした、ヌイグルミが落ちてきました。 すごいですね〜。でも……。 「ヌイグルミなんか出しても意味ないじゃないですか」 スピアーもはじめは警戒してましたが、すぐに攻撃態勢に入ってますし。 「慌てないで、これからだよ。では、ミュージックスタート(ふわふわ時間を想像して下さい)」 ゆい先輩がギターを弾き始めると、どこから、ドラムとかの音楽も聞こえてきました。でも、それだけじゃなく……。 「わっ!ゆい先輩のヌイグルミが……」 音楽に合わせて、ゆい先輩のヌイグルミがスピアーに群がり、攻撃を始めました。 「アアアアア」 ヌイグルミたちはパンチやキック、噛み付きや舌でなめたりとやりたい放題です。なんとなく、スピアーには同情しますけど。ゆい先輩の歌が進むとともに、スピアーが1匹、1匹と倒されて行きます。 「す、すごい。あれだけいたスピアーが一気に……」 でも、何故でしょう。まったく、尊敬できません。 「ふわふわ時間、ふわふわ時間」 というところになったら、スピアーに群がってたゆいぐるみ(もうめんどくさいのでこう呼びます)が消えていきました。さっきの攻撃で、かなりの数のスピアーが倒されてますが、まだ、数匹残ってます。 「よくやりました、ゆい先輩。後はハッサムが……」 「 待って。まだ、この奥義はまだ終わってないんだよ〜。上を見てごらん」 「上?」 上を見てみると、さっきのゆいぐるみが、ぷかぷかと浮いてます。 「ゆいちゃん真拳奥義『ゆいぐるみスコール』」 ゆいぐるみが、残っているスピアーに降り注ぎます。……どんな地獄絵図ですか。 「スピアアアアアアアアアアアアア」 残っていたスピアーも、今の攻撃で、全滅しました。 14. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 55 24.03 ID xE4Eh5D70 「ふう〜、終わったよ」 「え、ええ」 まさか、これほど強いなんて。どうして、今まで、この技を出さなかったんでしょうか? 「怪我はない?あずにゃん」 「は、はい」 「そう。それはよかったよ〜」 「そんなことより、ゆい先輩がこんなに強かったなんて、私、さっきまで、誤解……」 バタッ。 15. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 56 33.61 ID xE4Eh5D70 「どうしたんですか、ゆい先輩!!」 急にゆい先輩は倒れてしまいました。私は急いで、駆け寄って、ゆい先輩を抱き起こすと、ゆい先輩の顔は真っ青です。 「……うぅ」 「だ、大丈夫ですか、ゆい先輩」 どうしたんでしょうか。そういえば、さっき、この技を使うと大切なものがなくなるって。まさか、い、命とか。きっと、ゆ、ゆい先輩は自分の命を削って私を助けてくれたんだ。今まで、ちゃらんぽらんでやってきたのは、こういうことだったんですね 「ご、ごめんなさい、ゆい先輩。さっきは意地悪を言って」 「……うぅ、あずにゃ〜ん。だっこして」 「はいです」 もう最後だもんね。こんなことなら、もっと、抱っことかしてやればよかったです。そんな思いもあって、私はぎゅう〜っと抱きしめました。 「……ゆい先輩」 もう、マサラタウンに帰ろう。私は大事なポケモンを死なせてしまったんだから。 16. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 58 01.96 ID xE4Eh5D70 「あずにゃ〜ん、苦しいよ〜」 私が、そんな決意をしていると、のんきな声が聞こえてきます。 「ゆい先輩、生きてたんですか!」 「人を勝手に殺さないでよ。私の大切なものがなくなって、ちょっと倒れちゃっただけだよ」 大切なものって命じゃない?あ、よくあるオチで、エネルギー使いすぎちゃっておなか減った〜ってやつですね。 「ゆい先輩、おなか減ったんですか?」 「ん?そういえば、もう、そろそろご飯だね。あずにゃん、今日のご飯はな〜に?」 あれ?これでもない? 「ゆい先輩の大切なものって何ですか?」 「それはもちろん、あずにゃんだよ」 そんな、満面の笑みで言われても… 「どうしたの?顔、真っ赤だよ」 「そ、そんなことより、大切なものって何ですか?あの技を使うとなくなるって」 「それはね、あずにゃん分だよ〜」 「……なんですか、それは」 「詳しくは分かんないけど、私の技を出すための源だよ」 「分からないって…。で、それはもう大丈夫なんですか?」 「今、抱っこしてもらったから大丈夫だよ。あ、キスもしよっか。そうすれば、たくさん貯まるから」 「結構です」 まったく、心配して損しました。……でも、何事もなくてよかったです。 17. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 17 59 05.67 ID xE4Eh5D70 「く〜ん」 あ、そういえば、デルビルがいたことを忘れてました。 「この子は捨てられてたんですよね」 「うん」 「私達と一緒に来る?」 「ワンッ」 「もちろんだって」 私は頷いて、モンスターボールをデルビルに投げて、ゲットしました。 「やったね、あずにゃん。これで、3匹目だよ」 「そうですね」 全然少ないんですけどね。 18. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 18 00 40.06 ID xE4Eh5D70 「あずにゃん、あずにゃん」 「何ですか?」 「私のおかげで、デルビルもゲットできたし、スピアーも退治できたんだから、褒めてもいいんだよ〜」 ゆい先輩は胸を張って誇らしげにしています。たしかに、今日、ゆい先輩はものすごく活躍しました。だから褒めても、いいかもしれません。 「そうですね〜。でも、ゆい先輩のおかげで、こんな森で野宿しなきゃいけませんし。だから、褒めるのはまた今度ですね」 「ええっ!でもでも、私は2個良い事して、悪いことは1個なんだよ。合計して、良い事を1個した事になるんだから、私の頭を撫でて、褒めてもいいんじゃないのかな?」 「駄目ですよ。ゆい先輩はとっても悪い事したんですから」 「え?どんなこと?ねえ、あずにゃん」 すっごく困った顔をして、ゆい先輩が聞いてきますが、私は無視し、 「それは教えません。さて、荷物のある場所に戻りますか」 「あ、待ってよ、あずにゃ〜ん」 だって、私の勘違いとはいえ、さっきはあんなに心配させるし、ゆい先輩がいない間、どんなに寂しくて心配だったか。だから、ちょっとくらい、意地悪してもいいですよね。 19. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/14(土) 18 02 29.39 ID xE4Eh5D70 トキワの森編はここまでです。 次はニビ編ができればいいな。 22. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2011/05/17(火) 18 23 51.74 ID 9PJveVxAO ゆいは幼稚園児時代の唯を想像したら良いのかな? 22 それでもいいかもしれない 私の中では、高校生の唯をピカチュウくらいにしたって感じなんだけど、ピカチュウって意外に小さかったと、今になって思ってるから 24. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 28 25.12 ID l4NtlJZA0 主人公 梓 手持ちポケモン ゆい ハッサム デルビル 注 今回、結構グダグダかもしれない 以下、ニビシティ編? 「新たなるライバル」投下 25. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 29 49.13 ID l4NtlJZA0 それは、ゆいが旅立つ前日のこと… 『えいっ』 ビューンっと、棒みたいなものが私に向かって飛んできます。私はよけきれずに、おでこに…… バーン。 『イテッ』 バタン。避けきれずに、おでこに命中し、倒れちゃった。う〜、痛い。 『ゆい、戦闘不能。勝者、うい』 『大丈夫、お姉ちゃん?』 私はういの手を借りて、起き上がる。 『大丈夫だよ。ありがとね、うい。結局最後までういには勝てなかったよ。やっぱり、ういはすごいよ』 『そんなことないよ。お姉ちゃんはもっと、強いよ』 『ふむ、相変わらず、ういは強いのう』 『あ、村長さんたちだ〜。こんにちは〜』 『こんにちは』 『うむ。それにしても、どうしてこう、姉妹で差がついたのかのう』 『えへへ〜』 『褒められてはないよ、お姉ちゃん』 26. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 31 41.57 ID l4NtlJZA0 ここは、私の住んでいる島、キョウアニアイアイ諸島っていわれてるらしいけど、そこにある村が私の故郷なんだ。今、私は妹のウイと一緒に立派なポケモンになるための修行中なんだよ〜。といっても、明日には、トレーナーを探すために旅立つんだけどね。 『しかし、本当に大丈夫かのう。ういは問題ないが、ゆいはまだまだ、修行が必要じゃからのう』 『大丈夫だよ〜。私は強いもん』 『でも、ゆいは口だけだもんな』 『そうだよな。成績も最下位だし、全ての分野でトップクラスのういとは違うよな』 『これ!そういうことは言うもんじゃない。ゆいよ、後で、私の家に来なさい』 『は〜い』 27. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 32 39.52 ID l4NtlJZA0 『お姉ちゃん、さっきのことは気にしない方が……』 『さっきのこと?えーと、何だっけ?』 『覚えてない。…さすが、お姉ちゃん。さっきの人たちの悪口だよ』 『ああ〜。別に気にしてないよ。ほんとのことだし。でもね、いつか、最高のトレーナーを見つけてきっと、強くなって見せるよ』 『お姉ちゃん……』 『だから、約束だよ、うい。次に私達が会う時は、全力で戦おう。いつもみたいに手を抜かないで』 『いつもって……。別に私は』 『私はういのお姉ちゃんなんだよ。それくらい分かるよ。でも、今度会う時は、きっと、別々のトレーナーになってると思うんだ。だから、私 達が手を抜いたら、迷惑かけちゃう。それはいけないことだよ』 『……分かったよ。今度、会う時は全力で戦おうね、お姉ちゃん』 『うん。約束』 28. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 34 11.85 ID l4NtlJZA0 『来たよ〜、村長さん』 『うむ』 『で、用事ってな〜に?』 『やはり、心配だからのう。今からでも、やめにはせんか』 『それは村長さんでも無理だよ〜。私は最高のパートナーを見つけにいくんだ。これはもう決めたことなんだ』 『やっぱりのう。ゆいはそう言うだろうと思ったよ』 『用事はそれだけ?じゃあ、もう行くね。明日は早く起きないといけないから早く寝ないとね』 『待て。ゆいよ、お前には1つ、これだけは言っておく。お前がどんなトレーナーに就こうとも、トレーナーとの絆を大切にしなさい、これだけは忘れないでほしい。これが、わしから、ゆいに向ける最後の言葉じゃ』 『は〜い。じゃあ、おやすみなさ〜い』 『やれやれ、本当に分かっておるのかのう』 29. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 35 31.20 ID l4NtlJZA0 「……ムニャムニャ。分かってるよ……そんなことは……」 「もう、いい加減起きて下さい!!」 「ふえ。もう、朝?もうちょっと寝かせてよ〜」 「寝ぼけないで下さい。もう、ニビシティですよ」 「う〜ん、あれ、いつの間に!?」 「いつの間に、じゃありませんよ。起きて、1時間くらいしたら、『疲れたから、抱っこして〜』っていうから、抱っこしたら、急に寝始めるんですもん」 「それは、きっと、あずにゃんの腕の中が気持ち良かったからだよ〜」 「……」 「ん?また、顔真っ赤だよ?」 「気にしないで下さい」 30. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 36 31.67 ID l4NtlJZA0 私たちは、何とか、気味の悪いトキワの森を抜け、ニビシティに到着することができました。トキワシティでは、挑戦することはできませんでしたが、このニビシティで始めてのジム戦に挑戦することになります。今から、緊張しますね。 「さて、ポケモンセンターに行って、早速……」 「美味しいものを食べるんだね!!」 「違います。ニビジムに挑戦するんです!」 まったく、いつものんきなんですから。 「え〜。でも、おなか減ったよ〜。ご飯食べないと力出せないよ〜」 「我侭言わないでください。それに、ゆい先輩が戦わなくても、私には、ハッサムとデルビルが……」 ぐう〜。 「……」 「あ〜、あずにゃんのおなかの音だ。可愛いね〜」 「……そうですね。まずは、きっちりと食事をして、万全を期して、ジムに挑戦すべきですね。ゆい先輩、まずは食事にしましょう」 「あ、ごまかした」 「うるさいです。嫌なら、ゆい先輩にはあげません」 「ごめんなさい」 31. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 38 12.57 ID l4NtlJZA0 私達はポケモンセンターでの回復を済ませ、お昼を食べることに。 「じゃあ、ここで食べますか」 私は、ファーストフードとして、カントー地方などの全国展開してるチェーン店に来ました。 「えー。せっかく、ニビシティに来たんだから、美味しいもの食べようよ〜」 「駄目です」 「ぶう〜ぶう〜、あずにゃん、最近冷たいよ〜」 「別に冷たくしてるわけではありません。いいですか、ゆい先輩。これは切実な問題なんです」 「どういうこと?」 「ゆい先輩は旅に出るのに必要なものは何だと思います?」 「う〜ん。……あ、わかった。パートナーとの相性!つまり、私とあずにゃんの相性だね。それなら、バッチシだよ」 「全然違いますから、勝手に興奮しないで下さい」 「え、違うの?う〜んと、え〜と、そうだ!パートナーとの絆だね。それもバッチシだよ」 「それも違います」 「ええ?!これも違うの。う〜、じゃあ、一体何なのさ」 32. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 39 31.83 ID l4NtlJZA0 「それはですね、お金です」 「お金?あずにゃん、たくさんトレナーに勝ったじゃん。お金も結構たまったと思うけど」 「確かに、貯まりましたよ。でも、ニビシティの後はおつきみやまに行くんですよ。だから、その準備で結構、お金がかかるので、あんまり、無駄遣いはできないんです」 「世知辛い世の中だね」 「そうなんです。だから、我慢して下さい」 「でもでも、せっかくニビシティに来たんだし、ここでしかできないことをしたいよ」 「それはそうですけど」 お財布の中だって、余裕があるわけじゃないんだし。う〜ん、そうだ。一度、入ってみたいところがあったけ。 「ゆい先輩、博物館はどうですか?」 「博物館?そこには、何があるの?美味しいものある?」 「美味しい物はありませんけど、見たいものがあるので」 「分かった、じゃあ、そこに行こう」 「でも、ジム戦が終わってからですよ」 「うぅ〜、仕方ないね。じゃあ、私は頑張って応援するよ」 「そうして下さい」 また、訳の分からない技を使われるのもごめんですし。 33. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 40 27.24 ID l4NtlJZA0 私達はそんなこんなで、お昼ご飯を済ませ、早速ニビジムへと向かいます。 「あずにゃん、ニビジムのジムリーダーさんはどんなポケモンを使うの?」 「確か、岩タイプですね。何でも、とっても我慢強い人だとか。名前はタケシっていうらしいです」 「ふ〜ん。……ねえ、その人って、男の人?」 「まあ、そうでしょうね」 タケシって、名前の女の人もなんだかな〜って、気になりますし。 「……むう〜」 「どうしたんですか、ゆい先輩。なんか、不機嫌になってますけど」 「だって、そのタケシっていう人が、かっこよくて、もし、あずにゃんが惚れちゃったら、嫌だなって。駄目だよ、あずにゃん。私がいるのに浮気しちゃ、嫌だからね」 「浮気以前に私たちはそんな関係でもありませんけどね」 「もう、恥かしがらなくてもいいんだよ〜」 「はいはい」 34. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 41 20.67 ID l4NtlJZA0 なんだかんだで、ニビジムに到着しました。初めてのジム戦。緊張しますがやってやるです。 「ねえねえ、あずにゃん」 ゆい先輩は私の頭の上で、話しかけてきます。(基本的に、ゆい先輩は私の横や後ろを歩くか、肩車みたいに私の頭のところにいます。まあ、早い話、サトシさんのピカチュウみたいな位置にいると考えてください) 「なんですか、ゆい先輩。人がせっかく気分を高めてるのに邪魔しないで下さい」 「ごめんね。でも、ジムのドアに貼り紙がしてあるよ」 「貼り紙?」 35. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 42 27.53 ID l4NtlJZA0 確かに何か貼ってありますね。ふむふむ、『本日は都合により、ジムリーダは不在のため、お休みさせていただきます』なるほど、お休みですか。……って、お休みですか!! 「そんな〜」 「お休みなら仕方がないね。さあ、あずにゃん。遊びに行こう!」 「行きません」 「あう〜、さっきから冷たいよ〜」 さて、これから、どうしましょうか。やっぱり、まずはレベルを上げるために特訓ですかね。デルビルもゲットしたばかりですし。 「あずにゃん、あずにゃん。さっき、博物館行くっていってたよね。そこなら、いいでしょ?行こうよ、あずにゃん」 「それもいいですね」 たしかに、私が行ってみたいところだから、行くのは構わないんですけどね。でも、ジム戦が終わって、ゆっくりと見学したいですし。まあ、たまにはのんびりするのもいいかもしれません。 「そうですね。じゃあ、博物館に行きますか」 「わ〜い。じゃあ、早くいこっ、あずにゃん」 36. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 43 27.70 ID l4NtlJZA0 そして、博物館に。 「ここが博物館?何があるの、あずにゃん」 「たしか、いろいろなポケモンの化石やスペースシャトル、後、つきのいしがあるそうです」 「……それって、面白いの?」 「ここでしか見られないって、昔、博士の助手をしてた時に聞いたので、一度見てみたいなって。それとも、ゆい先輩は嫌ですか?」 「そういうわけじゃないんだけど。まあ、いいや、行こうよ、あずにゃん」 とりあえず、中に入ることに。 「すいません、いくらですか」 「18歳未満の方は500円、一般は1000円になります」 むむ、ちょっと高いですね。前に聞いた時は50円って聞いたんですが。まあ、これも不景気のせいなんでしょうね。 37. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 44 52.48 ID l4NtlJZA0 「じゃあ、18歳未満、1枚お願いします」 「1枚ですか?そちらのあなたの頭にいる、お子様の分はよろしいんですか?」 「あ、いえ、この子は……」 「む、失礼だね。私は子供じゃないよ。私はこれでも、18歳なんだよ。それで、あずにゃんの恋人なんだよ〜」 「そうなんですか?とっても、お似合いですね」 ナデナデ。 「えへへ〜」 「な、何を言ってるんですか。この子はこんな姿でも、一応はポケモンなんです」 「そうは申されましても、証明するものがなければ……」 「仕方がありません。行きますよ、ゆい先輩」 「ちょっとだけにしてね、あずにゃん」 私はゆい先輩にボールを向ける。すると、ゆい先輩はボールの中に戻っていきました。 「出てきてください、ゆい先輩」 私は再び、ボールから、ゆい先輩を出します。 「ふう〜、相変わらず、ボールの中は窮屈で嫌だよ」 「あの、これで、信じてもらえましたか?」 「そうですね。まあ、いいでしょ。では、500円です」 私はお財布から500円を渡します。 「はい、ありがとうございます。ところで、そこのちっちゃいポケモンさんはなんて言うんですか」 「私はゆいっていうんだよ」 「じゃあ、ゆいちゃん。可愛い恋人さんと仲良く見学してきてくださいね」 「なっ!?」 「うん。じゃあ、またね〜」 38. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 45 53.90 ID l4NtlJZA0 「ふう〜。まったく、受付だけで疲れました」 「あ。あそこに何かあるよ。早くいこっ、あずにゃん」 「ゆい先輩はいつも元気でうらやましいです」 「えへへ〜。私はあずにゃんと一緒だといつでも元気になれるよ」 いつも思うけど、言ってて、恥かしくないのかな。 「わ〜、いろんな化石があるね」 「そうですね」 ここにはカブトプスやオムスターなどの化石が並んでいます。う〜ん、古代からポケモンがいるだなんてすごいですね。 「この大きな鳥さんは何かな?」 「これは、プテラですね」 「ふーん。いっぱい化石があって面白いね。2階には何があるのかな」 私たちは2階に来ました。 「ここには、スペースシャトルがあるね。あ、後、ただの石が飾ってある」 「それはつきのいしっていうんですよ。なんでも、おつきみやまに、昔落ちてきたとか」 「ということは、おつきみやまに行けば、見つけられるのかな?」 「そうですね〜。できれば見つけたいですね」 まあ、現実問題、厳しい気もしますけど。 39. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 47 50.24 ID l4NtlJZA0 「さてと。ある程度、展示物も回りましたから、もう行きましょうか」 「もうちょっと待ってよ〜。まだ、全部飲み終わってないよ。待ってて、すぐに飲むから」 私たちは展示物の見学を終えて、休憩スペースでジュースを飲んでます。 「すいませんです。ゆっくり飲んでいいですよ」 まだ、時間もありますからね。まったく、タイミングが悪いですね。ニビジムが休みだなんて。用事なら仕方がないんですけどね。 「そういえば、聞いたか?」 私がそんなことを考えてると近くに、男の人、2人がやってきました。 「何を?」 「ニビジムのことだよ。まさか、マサラから来た、3人のトレーナーにぼろ負けするんだからな」 澪先輩達のことでしょうか?うぅ、やっぱり私が一番遅いんですね。まあ、速さは競ってませんけど。 「ああ、聞いたよ。しかも、その後に、トキワから来たトレーナーにも負けたんだろ。そのうえ、全員女の子だってよ。まったく、うちのジムリーダーは弱いね」 へえ〜、トキワシティ出身の子も来てるんですね。しかも、女の子らしいですし、一度、会ってみたいものです。 40. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2011/05/18(水) 19 48 35.89 ID l4NtlJZA0 「あずにゃ〜ん、全部飲めないよ〜」 「別に残しても、いいですよ」 「もったいないよ」 私は、ゆい先輩から缶を受け取りました。後、4分の1くらい残ってますね。まあ、これくらいなら、飲めるかな。たしかに残すのはもったいないですし。 「ねえねえ、あずにゃん。これって、間接キス?」 「ブー」 「あずにゃん汚いよ。急に噴き出すなんて」 「ゴホゴホ。……急に変なこと言わないで下さい」 「照れてるの?あずにゃ〜ん可愛い〜」 「うるさいです。もう、行きますよ」 2
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 フシギソウってフシギだね? 脚本 米村正二 絵コンテ 樋口香里 演出 堀内良平 作画監督 森口弘之森悦史浅田真里松岡秀明中田亜希子池田早香 初回放送 2019/12/01 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 サトシとゴウ、ルギアでゴー! 次回 行くぜガラル地方!ヒバニーとの出会い!! あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【ゴウ】 【コハル(ポケットモンスター2019)】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 コハル 花澤香菜 サクラギ博士 中村悠一 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ サカキ 三宅健太 ジュンサー 清水理沙 キクナ 千本木彩花 レンジ 観世智顕 ゴウのスマホロトム マリナ・アイコルツ ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 サラバ!さすらいのロケット団! 脚本 米村正二 絵コンテ 浅田裕二 演出 作画監督 岩根雅明志村泉 初回放送 2022/01/28 オープニング 1・2・3 エンディング バツグンタイプ 前回 ヘラクロスロス、恋するカイロス 次回 宇宙にとどけ!デンリュウの光!!? あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【カイリュー】 【ルカリオ】 【ゴウ】 【エースバーン】 【サルノリ】 【スピアー】 【ムサシ】 【ソーナンス】 【コジロウ】 【ニャース】 【ペリッパー】 【ヤマト(アニメ版ポケットモンスター)】? 【コサブロウ】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ ルカリオ 浪川大輔 ヤマト 勝生真沙子 コサブロウ 子安武人 ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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このページでは【ポケットモンスター アドバンスジェネレーション】のキャラクター、 シュウ を解説する。 プロフィール 作品別 コメント プロフィール シュウ 他言語 性別 男 手持ちポケモン 【ロゼリア】【アメモース】 初登場 【ポケットモンスター アドバンスジェネレーション】 ちょっとキザな性格のポケモンコーディネーター。 【ハルカ】とはライバルであり親友でもある。 作品別 【ポケットモンスター アドバンスジェネレーション】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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その夜、ポケモンセンターにある宿泊施設にて。 「あずにゃん。もう寝ようよ~」 「もう少し、待って下さい。これを読み終わってから寝ますから。ゆい先輩は早く寝てください」 「何を読んでるの?」 「博士のところで助手をしていた時にまとめてたノートです。明日はジム戦だから、ちゃんとしておきたくて」 「早く、寝ないと力出ないよ。だから、一緒に寝よう」 「どさくさにまぎれてなにを言ってるんですか。早く、自分の布団に戻ってください」 「ぶう~、ぶう~」 でも、たしかに、いい時間ですね。そろそろ寝ますか。 「ゆい先輩」 「なに。今、私は一人寂しく寝るんだけど」 「そんなにすねないで下さいよ。……たまには、こっちに来ていいですよ」 「え、いいの?!」 「今日は頑張りましたからね。特別です」 「わあ、ありがとね、あずにゃん」 ゆい先輩は枕を持って、嬉しそうに私の布団にやってきます。 「おやすみなさい、ゆい先輩」 「おやすみ、あずにゃん。……明日も楽しい日になるといいね」 「そうですね」 以上、ニビシティ編①終了 ※ 主人公 梓 手持ちポケモン ゆい ハッサム デルビル 注 今回もグダグダな感じに。だんだん、ひどくなっていくな 以下、ニビシティ編② 「VSタケシ」投下 それは、私が助手をし始めた時のお話。 『ポケモンバトルで大事な能力や大事なことは何じゃと思う』 『攻撃力だろ。やっぱり、力で押さないとな』 『あら、りっちゃん。力だけじゃ勝てないわ。特殊や補助技を駆使しないと勝てないわよ』 『ふむ。梓君はどう思う』 『は、はい。えーと、ポケモンとトレーナーとの絆だと思います』 『ぷっ。梓、何を言ってんだよ。絆だなんて』 『む。笑わないで下さいよ、律先輩』 『でも、さすがに、絆じゃ勝てないんじゃないかしら』 『ムギ先輩まで。澪先輩はどう思います?』 『私か。私は絆でもいいんじゃないか。ようは勝てばいいんだよ。梓がそれを正しいと思うなら、それで勝てばいい。そうすれば、律達だって認めるさ』 『さすが、澪。言う事が違うな』 『うるさい』 『で、博士。正解は何です?』 『正解はないともいえるし、あるともいえるのう。つまりは、結局、その人しだいということじゃな』 『何だよ、博士。そんな問題だすなよ』 『うむ。じゃが、大切なことじゃからのう。それらを意識して、今度の冒険でも活かしていってほしいからのう』 「……ううん、もう朝か」 「ムニャムニャ。……あず…にゃん。ケーキ美味しいね……ムニャムニャ」 「そっか、昨日は一緒に寝てたんだっけ。今、何時だろ」 時計を見ると、まだ、5時半か。どうしようかな。起きるのには早いし。でも、今日はジム戦だし、起きて散歩でもしよう。私は、簡単に準備をして、散歩に行くことにしました。 「……んん。…もう朝?ムニャムニャ、あずにゃんどこ行くの?」 「すいません、起こしてしまいましたね。散歩に行くだけですから、まだ、寝てて下さい」 「散歩?……私も行くー。……ぐー」 寝ちゃった。また起こすのも悪いから、さっさと、行きましょう。 「ふう~、今日も良い天気になりそうですね」 まだ、朝日も出たばかりだけど、気持ちの良い日にはなりそうだ。 「さすがにこんな時間だから、人通りも少ないか」 それにしても、1人で、歩くのも久しぶりだなー。最近はゆい先輩といつも一緒でしたからね。それが別に嫌だって言うわけじゃありませんが、たまには、1人もいいものです。ただ、いつも、明るく話しかけてくれる人(というべきかは謎だけど)がいないと寂しいなって何考えてんだろう、私は。 「もしもし、そこのお嬢さん」 そんなことより、今日のジム戦をどう戦いますか。たしか、岩タイプを使うタケシにはデルビルは辛いですね。そうだ、まったく関係ないけど、デルビルにお手入れをしてあげよう。 「もしもし、そこのお嬢さん」 それにしても、手持ち少なすぎです。もう少し、増やさないとこの先、苦労することになるでしょうし。 「もしもし、そこのお嬢さん!!」 「え?私のことですか」 「ええ、もちろんです。他には誰もいないでしょう」 周りを見ると、女の人はいても、お嬢さんと呼べる年齢じゃありませんし。1番、お嬢さんと呼ばれるのは私でしょうね。 「すいません。ぼーっとしてたもので。で、用事は何ですか?」 「いえ、美しいお嬢さんがいたから声をかけただけです。どうですか、一緒に朝食でも」 「結構です」 朝から、ナンパってやつですか。朝からついてないですね。 「そんなに冷たくなさらなくてもいいじゃないですか。自分の作る朝食は美味しいと思いますよ」 「あ、いえ、本当に結構ですから」 「……そうですか」 うわ。露骨に落ち込んでます。こっちは悪くないのに、何故か、罪悪感でいっぱいです。 「……では、せっかく会ったんですし、ポケモンバトルでも」 「まあ、それくらいなら。でも、その前にあなたの名前は何です?」 「ああ、申し遅れました。自分は……」 「あずにゃ~ん」 ん?あの声は……。 ~~ 梓が散歩に出て、すぐの事に遡る。 「……う~ん。おトイレ~」 おトイレを済ませ、部屋に戻る途中に時間を見ると、まだ、5時50分くらいだ。まだ、起きるのには早いよ。ねむねむだよ~。 「うぅ~、あずにゃん分~」 私は半分寝ている状態で、あずにゃんを抱き枕みたいにして、寝ようと、あずにゃんを探します。 「あれ?あずにゃんがいない」 どこに行ったんだろう?トイレかな?でも、さっき行った時はいなかったし、行き違いになったのかな。 「まあ、いいや。眠いから寝よ。……ん?」 ふと、見ると、あずにゃんのパジャマが綺麗にたたんである。それに、昨日、置いてあった場所にモンスターボールがない。まさか、私を置いて、もう旅に。でも、こんな時間じゃ、まだ、ジムは開いてないはず。う~ん、駄目だ。眠くて、頭が回らないよ。仕方がない、お着替えして、探しに行こう。 「まったく、私の嫁さんは苦労をかけるよ」 あずにゃんがいれば、何を言ってるんですか、みたいなことを言ってくれるんだけど、それがないのが寂しい。私は着替えて、外に出た。あん まり、朝早く出たことはないけど、気持ちのいい空気だ。 「あずにゃんはどこかな?」 ちょうど、その時、お散歩していたおじいちゃんがいたので、聞いてみた。 「ねえ、ねえ、おばあちゃん。あずにゃん知らない?」 「あずにゃん?だれじゃのう、聞いたことがないのう。お嬢ちゃんの親御さんかな?」 「違うよ。えーと、じゃあ、ツインテールの女の子を見なかった」 「それなら、あっちの方で、男の人と会ってたよ」 「そっか、ありがと。……男の人?ねえ、おじいちゃん。その子、男の人と一緒だったの?」 「おお、そうじゃ」 「……そっか。ありがと、おじいちゃん」 「まったく、タケシにも、困ったもの……あれ?お嬢ちゃんはもう行ってしまったのかのう。最近の若者はせっかちじゃのう」 ~~ 現在に戻る 「あずにゃ~ん」 ん?あの声は……。 「ゆい先輩。もう、起きたんですか」 「もう、起きたんですか、じゃないよ。ひどいよ、私という者がいながら、男の人と会うなんて」 「開口一番意味わからないこと言わないでください。私が散歩してたら、この人が声をかけてきたんです」 「あ、妹さんですか。可愛いですね」 なでなで。 「えへへ~。……はっ。違うよ、私は妹じゃないよ。失礼だね」 「妹じゃない?とすると、従姉妹さんかな?」 「それも、違うよ。私とあずにゃんはこ……もがっ」 「そうなんですよ。ちょっと、散歩してたら、この子が起きて、心配だから、私を探しに来たんだと思います。えっ、もう朝食の準備ができたから、呼びに来たって?すいませんけど、私はそろそろ……」 「なるほど。自分も兄弟の朝食の準備があるので失礼します。また、ご縁があれば」 「ええ。では機会があれば」 「ふう~、やっと行きましたね」 「モガモガ」 「あ、すいません、ゆい先輩」 「はあはあ、ひどいよ、あずにゃん」 「すいません、あの場はああするしかないなって……。苦しくなかったですか?」 「それは大丈夫だけど、私を従姉妹扱いするなんて。しかも、さっきの男の人は何?」 「知りませんよ。歩いてたら、声をかけられたんですから。それよりも、どうして、ゆい先輩はどうしてここに」 「そうだ、大事なことを忘れてたよ。あ~ずにゃ~ん」 「にゃっ。どうして急に抱きつくんですか」 「あずにゃん分の補給~。そして、おやすみなさい。ぐう~」 「寝ちゃった。くす、まあいいや、私も戻ろうっと」 その後、私はゆい先輩を連れて、宿泊施設に戻って、朝食を取り、いよいよ、ジムリーダーに挑戦するために、ニビジムにやってきました。 「いよいよですね」 「うん、そうだね。私も頑張るよ、応援を」 「頑張ってください」 私はニビジムのドアを開けます。ジムの中には岩がところどころに置いてあるフィールドがあり、周りにはそれを見るためのスペースがあります。でも、ジムリーダーらしき人はもとより、誰もいません。 「すいません、どなたかいませんかー」 「はいはい、どちら様でしょうか。……あ、あなたは今朝会った……」 「え?!あなたがタケシさんですか」 たしか、我慢強い男って聞きましたが、どこがなんだろう? 「では、あらためて。自分はニビジムリーダーのタケシです」 「あ、私はマサラタウン出身の中野梓です」 「マサラ?とすると、澪さん達と知り合いですか」 「まあ、そうですね」 きっと、澪先輩達にも声をかけたんだろうな。 「それにしても、こんな小さな従姉妹さんと旅とは大変でしょ。自分も、小さい弟や妹がいるもので」 「む~、違うよ。さっきは言えなかったけど、私はあずにゃんの恋……もが」 「ゆい先輩。前から、気になってたんですけど、恋人って意味分かって言ってます?」 「失礼な。……えーと、ポケモンとトレーナーがすごい信頼関係で繋がれているてことでしょ?」 「全然違います」 「え、そうなの?」 「一体、誰に聞いたんですか」 「えーと、村長さんがね、恋人さんみたいにトレーナーのことを好きになりなさいって、教わったんだ」 一体、何を教えてるんだろうな、その人。ってことは今まで、私のことを好きって言うのはこの人の教えだからなのかな。なんでだろう、あんまり面白くない。 「じゃあ、恋人ってな~に?」 「恋人というのはですね……ゴホン。いいですか、ゆい先輩。恋人は恋愛関係で結ばれたものなんです」 「そうなの?」 「そうなんです。ゆい先輩の言ってる好きっていうのは、恋人としてなのか、友達としてなのか、トレーナーとしてなのか、どれです?」 「う~ん、よく分かんない」 「あのー、バトルの方は……」 「あ、すいません。……とにかく、あんまり恋人とか言わないで下さい」 容姿が容姿なだけに、変態さん扱いをされてしまうかもしれません。それにちゃんと、恋人を選びたいし。でも、ゆい先輩も私の恋人としてはありだとはおも……ゴホン。 「分かったよ。じゃあさ、あずにゃん」 「なんですか?」 「私がその好きって意味に気づいて、本気であずにゃんの恋人になりたいって言ったら、受け入れてくれる?」 「そ、それは……現時点ではなんとも」 「そっか」 「そ、そんなことよりバトルです。さあ、勝負です、タケシさん」 「え、ええ。いつでもかまいません」 「使用ポケモンは2体。掛け金は1万円。先に全滅させた方が勝ちとする」 「あのー、1万円というのは……」 「最近は不景気でして。まあ、勝てば問題ありません」 「そ、そうですね」 勝たなきゃ、財布が大ピンチです。 「ねえねえ、あずにゃん」 「なんですか?」 「今回、私も戦いたい」 「珍しいですね。でも、今日は応援するって……」 「あずにゃんにいいとこ見せたいから」 「そ、そうですか」 「では」 「「バトル開始!!」」 「よし、頑張るよ」 「下がっていてください、ゆい先輩。いけ、ハッサム」 「え、私じゃないの?」 「ゆい先輩は後です」 「いけ、ゴローン!!」 タケシさんはゴローンですか。まあ、さっきの雰囲気からそんなに強くは……!? 「どうしたの、あずにゃん?手震えてるよ」 「……え、あ、ああ、大丈夫です」 さっきまでの優しそうな雰囲気から、バトルになったら、急に変わりました。例えるなら、囲碁とかの名人とかと対峙した時の威圧感みたいな 感じです。し、正直、怖いです。 「どうした。来ないなら、こっちから行くぞ。ゴローン、ころがる攻撃」 「ゴロン」 ゴローンは転がりながら、ハッサムに向かって突っ込んできます。 「よけて、ハッサム」 「ゴローン」 ハッサムは何とか、攻撃をかわしますが、ゴローンは方向を急に変え、ハッサムに突っ込んできます。だ、駄目、よけきれない。 「ハッサム」 ゴローンの攻撃はハッサムに命中し、上に飛ばされました。 「ゴローン、落ちてくるところを追撃しろ、ばくれつパンチだ」 ま、まずい。このままでは……?!え、えーと。 「ハッサム」 私が、判断を迷っていると、ゴローンの追撃を受け、ハッサムは飛ばされてしまいました。 「なんだ、この程度か。ゴローン、トドメだ。きあいパンチ」 「ハッサム、よけて」 でも、ハッサムは目をぐるぐる回してます。 「知らないのか。ばくれつパンチをくらうと必ず混乱するってことを」 あ、しまった。ハッサムはそのまま、ゴローンの攻撃を受け、ガシャーンっと、壁に激突してしまいました。 「終わったか。審判、判定を」 「ハッサム、戦闘ふ……」 「待って。サムちゃんはまだ戦えるよ」 「えっ」 「何?!」 ハッサムはほこりの中からもなんとか、立ち上がっています。 「あずにゃん、落ち着いてよ。あずにゃんは毎日、毎日、頑張って、サムちゃんの技とか戦術とかを頑張って、夜遅くまで、考えたりしてたじゃん。きっとうまくできるよ」 「ゆい先輩」 そうだね、私が慌てふためいては駄目だ。しっかりしないと。 「ハッサム、まだ、戦える?」 「ハッサム」 ハッサムは頷いてくれた。 「ありがと。そして、ごめんなさい。私が不甲斐なくて」 「だが、体力も残り少ない。ゴローン、ころがる攻撃」 「ハッサム、かわして、メタルクロー」 ゴローンのころがるをなんとかかわして、ゴローンの横にメタルクローを命中させて、ゴローンをふっ飛ばしました。 「追撃です、アイアンヘッド」 「避けろ、ゴローン」 ゴローンは避けきれず、ハッサムの攻撃を受け、さっきのハッサムのようにふっ飛ばされてしまいました。よし。これで、私の勝ち……。 「油断しちゃ駄目だよ、あずにゃん。さっき、サムちゃんも戻ってきたんだから」 「そうでした。ハッサム、トドメです。バレットパンチ!!」 ハッサムは立ち上がろうとするゴローンに追撃をいれ、ゴローンは動かなくなりました。 「ゴローン、戦闘不能。ハッサムの勝利」 「やるな。では、次だ。いけ、イワーク」 5
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【検索用 ほけっとのもんすたー 登録タグ 2023年 Project VOLTAGE VOCALOID YouTubeミリオン達成曲 そゐち ほ ピノキオピー 初音ミク 吉永 かつき 山口 駿 店 曲 曲は 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ピノキオピー・Project VOLTAGE 作曲:ピノキオピー 編曲:ピノキオピー Music Video Direction:山口 駿 Illustration, Animation:そゐち・店・山口 駿 Graphic Design:吉永 かつき 唄:初音ミク 曲紹介 強くても 弱くても 人気でも 不人気でも。 曲名:『ポケットのモンスター』 ピノキオピーの113作目。 ポケモンと初音ミクのコラボ企画「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」の4曲目。 + ポケモンと初音ミクのコラボ楽曲 ポケモンと初音ミクのコラボ楽曲 曲名 作曲者 ボーカル 概要 ボルテッカー DECO*27 初音ミク 第一弾 電気予報 稲葉曇 初音ミク 第二弾 ミライどんなだろう Mitchie M 初音ミク 第三弾 ポケットのモンスター ピノキオピー 初音ミク 第四弾 戦闘!初音ミク cosMo(暴走P) 初音ミク 第五弾 きみとそらをとぶ 傘村トータ 初音ミク・巡音ルカ 第六弾 ガッチュー! ギガP 初音ミク・鏡音リン・鏡音レン 第七弾 JUVENILE じん(自然の敵P) 初音ミク 第八弾 俺ゴーストタイプ syudou 初音ミク 第九弾 ゴー!ビッパ団 じーざすP 鏡音リン・鏡音レン・初音ミク 第十弾 ひゅ〜どろどろ 栗山夕璃 初音ミク・MEIKO 第十一弾 Encounter Orangestar 初音ミク 第十二弾 むげんのチケット まらしぃ 初音ミク・KAITO 第十三弾 PARTY ROCK ETERNITY 八王子P 初音ミク 第十四弾 たびのまえ、たびのあと いよわ 初音ミク 第十五弾 エスパーエスパー ナユタン星人 初音ミク 第十六弾 メロメロイド かいりきベア 初音ミク 第十七弾 Glorious Day Eve 初音ミク 第十八弾 アフターエポックス sasakure.UK 初音ミク 第十九弾 歌詞 (YouTubeコメント欄より) 小さな箱の電源をオンして 思い出す「はじめまして」の物語 色のないビジョン 好奇心で染めて カラフルに動き回る 未知のモンスター 攻略本を大事に読んで 通信ケーブル カバンに入れて 名前を覚える歌を歌って たくさん学んできたよ あれから月日は過ぎ去って 失敗も経験値になって 君みたいに進化できたかな? ポケットの中のモンスター 君は存在しないけど 炎吐いたり 波に乗ったり すぐそばに確かにいるんだ ポケットの中のモンスター 君と「ぼうけん」は続いてる いつか大人になっちまっても あの日のまま 君と会えるよ 強くても 弱くても 人気でも 不人気でも ぼくは知ってるぜ 一番の ポケットのモンスター ゲームして 勉強して 仕事して 挫折して 人生のマップは広がって 知りたくない現実も増えた 主題歌のCDを買った キラカードにときめいていた あの頃のワクワクを捨てないで HP1でも まだ歩けるかな? 予想外の未来 ポケットの中のモンスター 君と手を繋げなくても ビーム出したり 空を飛んだり 一緒に戦ってきたんだ ポケットの中のモンスター 君と「ぼうけん」は続いてる 暗い世界になっちまっても あの日のまま 君と会えるよ 強くても 弱くても 人気でも 不人気でも ぼくは知ってるぜ 一番の ポケットのモンスター あの頃のままのぼくら 姿かたちは変わっても ずっと大好きさ 一番の ポケットのモンスター ららら らんらんら らら… + 歌詞(英訳) (YouTubeコメント欄より) Turn on the power of the tiny box I still remember the story of when we first met Dyeing my colorless vision with curiosity Unknown beings began moving colorfully Reading strategy guides like a treasure map Shoving Game Link Cables into my backpack Singing songs to memorize names I've learned so much Since then, years have gone by My mistakes have become experience points I wonder if I’ve evolved like you? The Pokémon inside my heart Even if you’re not really here You breathe fire, you ride the waves I can feel you right next to me The Pokémon inside my heart Our adventures still continue Someday, even when I’ve become a grown-up I’ll still be able to see you like I did back in those days Strong or weak, popular or not, I know who’s the number-one Pokémon inside my heart I’ve played games, I’ve studied, I’ve worked, I’ve failed too The map of my life has expanded And there were many realities I didn’t want to know I bought the CD of the theme song My eyes shined looking at holo cards Don't let go of the excitement of those days I wonder if I can still walk with 1HP left? A future unexpected The Pokémon inside my heart Even if I can’t hold your hand You shoot beams, you soar in the sky We’ve always fought together The Pokémon inside my heart Our adventures still continue Someday, even if it's become a darker world I’ll still be able to smile with you like I did back in those days Strong or weak, popular or not, I know who’s the number-one Pokémon inside my heart We’re the same as we were back then Even though I've become a grown-up I'll always love you, my number-one Pokémon inside my heart Lalala lan-lan-la lala… lalalalala... コメント いつもあざす -- かな (2023-10-23 10 34 16) うえええぇえええええええええええええん -- いつも泣いてる人 (2023-10-23 10 41 43) よかったすごいよかった -- 語彙崩壊真君 (2023-10-23 10 47 09) ポケモンへの愛が伝わる素晴らしい曲です -- 信者 (2023-10-23 11 04 36) 君は存在しないけど、って言い切るのにすぐそばに確かにいるって関係性をこんなにも切なくて暖かく感じられる言葉選びをする、ピノキオピーさんは本当に素敵だと思う。 -- モモモ (2023-10-24 07 24 43) うあぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁすきぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃぃいいいイイイイィィィィィ!!!!!!!!!!!!!! -- ぴょええぇえぇえぇええ‼︎‼︎‼︎ (2023-10-24 17 03 24) ある意味曲名一番そのままだな -- 名無しさん (2023-10-27 19 31 34) 何気無く聴いてみたらボロボロ泣いてた、俺も歳かなぁ…… -- 名無しさん (2023-10-28 08 52 28) これGB世代からしたら泣くしかないんよな -- 名無しさん (2023-11-05 21 51 27) ピノキオピーさん、いつもありがとうございます -- 名無しさん (2023-11-09 20 44 32) 気付いたら泣いてて胸が熱くなってた... -- やまてぃ (2023-11-24 09 03 01) 普通に…神曲っす -- こうたん (2023-11-27 21 53 03) 今と昔のポケモンキッズに寄り添ってくれてるような曲。だいすき -- ぽらりす (2023-12-01 20 09 32) 友達とポケットにゲーム突っ込んで公園でプレイしてたなあ -- たんぱんこぞうだった男 (2023-12-08 19 20 41) この曲聞くと涙が出るんだが歳取ったかな……ポケモンもミクちゃんも好きでよかった -- 名無しさん (2024-04-03 22 39 33) 第一世代とか全然知らないのに泣いちゃいました -- 名無しさん (2024-05-26 22 12 35) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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「サファリゾーンでのデートが無くなっちゃった。……シュン」 悲しそうに言う、ゆい先輩。 「今はそんなこと言ってる場合ですか。……また、今度行きましょう。この事件を終わらせて」 「……うん、そうだね」 なんとなく、元気を取り戻したようです。ゆい先輩の元気がないと私のリズムも狂ってしまいますからね。 「そうと決まったら、早速、ポケモンセンターに行こう」 「はい!」 私達は裏通りから、ポケモンセンターに行くことにしたんですが……。 「こっちにも、ポケモンの集団がいるね」 「ええ」 こっちの道には、サイホーンの群れがいます。やはり、強行突破しかありませんか。 「……」 「どうしたんですか、ゆい先輩」 「……なんかね、さっきの二ドラン達もそうだったけど、あのサイホーン達もね、怒ってるの」 「怒ってる?」 「うん。これは人間さん達への復讐だって」 「復讐?」 「そう。自分達を狭いところに閉じ込めて売り物にしたことに対する復讐だって」 ゆい先輩の言うとおりだとしたら、それは悲しいですね。たしかに、そういう見方もできるかもしれませんが、ポケモンと人間の新しい出会いの場でもあるのに……。 「……ゆい先輩」 「な~に?」 「説得できませんか?」 「どうして?」 「だって、このままじゃ、悲しいですし、満足に戦えませんよ」 「それはそうだけと……」 歯切れが悪いゆい先輩。 「どうしたんですか?」 「あのね、今、私達……囲まれてるよ」 「え!?」 周りを見ると、サイホーンだけでなく、ニドランの群れまでいます。 「いつの間に……」 「あずにゃんが考え事してた時かな?」 「気づいてたなら、教えてくださいよ」 「あずにゃんが考え事してるのは邪魔できないよ。こうみえても、トレーナーに従順なポケモンだからね。フンス」 「いやいや、ちゃんと教えて下さいよ。だいたい、今、無茶苦茶ピンチですよ」 周りを見ると、鼻息を荒くして、サイホーン達が私達に迫ろうとしています。 「大丈夫!あずにゃんは私が命に代えても、守ってみせるよ」 キリッと言うゆい先輩。……そんな顔は卑怯ですよ。 「と、とにかく、この場を突破しましょう。来てください、ヘルガー」 私はヘルガーを出します。私はゆい先輩を抱きかかえ、ヘルガーに乗ります。 「ヘルガー、安全な場所まで、逃げてください」 「ヘル!」 ヘルガーはその群れを飛び越し、一気に逃げました。 「楽しいね、あずにゃん」 「楽しんでる場合ですか!」 結構動きが激しいですし。 「そうだ!このまま、ポケモンセンターに行っちゃおう」 ゆい先輩が提案してきます。……まあ、妥当なところですね。 「ヘルガー、ポケモンセンターまで、お願いします。このまま、まっすぐ進んでください」 「ヘル」 私達はなんとか、ポケモンセンターまで到着しました。幸いにも、この周りには逃げ出したポケモンはいないようですね。 「戻ってください、ヘルガー。どうやら、このあたりはまだ、無事なようです」 「そうだね。まずは入ってみよう」 「ええ」 私達はポケモンセンターに入ってみようとしますが、自動ドアが開きません。 「どうしたんでしょうか」 「もう、皆逃げたからじゃない?」 「でも、逃げてたら、自動ドアも普通に開きますよ」 だって、慌てて、逃げるから、自動ドアの電源を切ることはないでしょうし。しばらく、様子を見てみると、ジョーイさんが中から、出てきました。 「あなた達も逃げ遅れたの?まあ、いいから、入って」 ジョーイさんは私達をポケモンセンターの中に案内します。そこには逃げ遅れたのか、何十人かの人達がいました。 「ここの人達は皆逃げ遅れてきたの」 「そうなんですか」 周りを見ると、逃げ遅れた人の中には、子供の姿もありました。これで、ポケモンが嫌いにならないでくれればいいんですが。 「あ、ジョーイさん、私のモンスターを回復できますか?」 「ええ、大丈夫よ」 「それじゃ、お願いします」 私はゆい先輩を含め、ボールを渡します。 「あら、あなた達は噂のトレーナーね」 「噂?」 「そう、噂。ジョーイ仲間でも噂なのよ。まあ、あなたのポケモンは特殊だからね。有名にもなるでしょ?」 たしかに、ゆい先輩みたいなポケモンは他にはいませんけど。そして、ジョーイさんは素早くポケモンを回復させてくれました。 「ありがとうございます」 「いいのよ。きっと、助けがくるから、一緒に待ってましょうね」 ジョーイさんはそう言って、他の方の様子を見に行きました。 「私達は一応助けに来たのにね」 「そう言っても、信じてくれませんよ」 「とりあえず、私達も周りの様子を見に行こうよ」 「そうですね」 私達はポケモンセンターを歩き回ることにしました。周りを見ると、皆、疲れたような表情をしています。 「ヒック、ヒック」 「大丈夫?」 私が歩いていると小学生の低学年くらいの子供が泣いていたので、声をかけました。 「お父さんとお母さんは?」 「……ヒッグ、はぐれちゃった」 「そっか。でも、大丈夫。すぐに見つかるよ」 「本当?」 「今すぐには無理だけどね。でも、大丈夫」 「……信じていいの?」 「うん」 「……ありがとう」 「うーん、さすがは私の嫁。優しいね」 「なにを言ってるんですか」 「この子はお姉ちゃんの妹?」 「違うよ、私はあずにゃんのポケモン兼恋人のゆいだよ~」 「恋人(仮))です」 「この子がポケモン?」 「ええ」 いつもの動作をパパッと行います。すると、その子の表情が曇ります。 「どうしたんですか?」 「だって、ポケモンなんでしょ?ひどいことしない?」 「私はそんなことしないよ~」 にやーとした表情をするゆい先輩。 「本当に?」 「本当、本当」 「……じゃあ、信じる」 「うん、信じなさい」 「ねえ、ポケモンっていうのは怖いものじゃないんだよ」 「でも……」 「さっきのポケモン達もきっと嫌なことがあって怒ってるだけなんですよ。君だって、嫌なこととかあったら、怒るでしょ?」 「……うん」 「ポケモン達も同じなんですよ。ちょっと、怒ってるだけ。だから、ポケモンを嫌いにならないでね」 「……うん、分かった」 「それじゃ、私はちょっと、パソコンのところに行ってきますね。行きましょう、ゆい先輩」 「うん」 「……ねえ、僕も行ってもいい?」 「……いいですよ。一緒に行きましょう」 私はパソコンで、ポリゴン2を預け、ガルーラを引き出しておきます。 「……後、どれくらいで出られるのかな」 不安そうに小さい男の子が聞いてきます。 「すぐに出られますよ」 とは、言いますけど、まったく、見通しが立っていませんね。さて、どうしましょうか。 「もう、殺すしかないだろう!!」 突然の大きな声で、見てみると、あっちで、なにやら、集団ができていて、金髪の男の人が叫んでいます。 「ポケモンは人間の道具なのに、反発するんだから、駆除してやるべきなんだ」 その金髪の男は、なにやら、散弾銃(?)みたいのを持って、宣言しています。その集団の他の人も、同じようなものを持っています。 「どうしたの?」 「あ、ジョーイさん。あの方々達は?」 「ああ。なんでも、ポケモンや動物の猟をやってる人達みたいよ」 「そうなんですか。随分、過激なことを言ってるみたいですけど……」 「ねえ。でも、大丈夫でしょ。外のポケモンの数は多いから、あれだけの武器じゃね」 ジョーイさんは苦笑して言います。 「なにも起こらなきゃいいんですけどね」 「そうね」 私達の思いが通じなかったのか、私の日頃の行いが悪いのかは分かりませんが、いきなり、 ガッシャーン という音がしました。その音の方を見ると、ポケモンセンターの自動ドアが破壊され、そこから、ケンタロスの集団が入ってきました。 「うわああああ」 「つ、ついにここにも……」 「た、た、助けてくれ」 ここに非難してきた人達の間に動揺が走っています。なんとかしないと。 「くそが。出て来い、ウインディ」 さっきの金髪の男はウインディを出してきました。……正直、ほっとしています。さすがに、あの銃でポケモンを撃つことはしませんでしたか。しかし、あのウインディはなんとなく、顔がやつれている気がします。まあ、トレーナーのあの人を見ても、ちゃんと育ててるとは思えませんけど。 「ディ」 ウインディはケンタロスと対峙します。 「タロス(随分、やつれているな)」 「ウインディ(関係ないだろ)」 「ケンタロス(人間なんかに仕えてるからだろう。どうだ、我々と一緒に来ないか?)」 「ウイン(さすがにそれは……)」 「タロス(こっちに来れば、こきつかわれることもないぞ)」 「……」 「どうした!サッサと戦え!」 「……」 「タロス(どうする?)」 「ねえ、ゆい先輩」 「なんだい、あずにゃん」 「さっきから、あの2匹、会話してるような気がするんですけど」 「勘がいいね。たしかに、会話してるよ」 「どんな会話ですか?」 「なんでも、トレーナーを裏切って、私達と一緒に行かないかって、いう話をしてるよ」 「なるほど。……ちょっと、やばくないですか」 「……あずにゃんもそう思う?」 「ええ」 あの金髪の男がウインディに好かれてるとは思えません。案の定、ウインディは金髪の男の方を見て、吠え出しています。 「て、てめえ、ご主人様を裏切るのか」 金髪の男は散弾銃をウインディに向けます。さ、さすがにそれはまずいです。 「ワンワン!」 ウインディが金髪の男を威嚇するように強く吼えると、金髪の男はヒイイっと、怯えて、散弾銃を落として、腰を抜かしてしまったようです。 「お姉ちゃん、怖いよ」 さっきの男の子が私の陰に隠れます。このままじゃ、大変なことになるかもしれません。 「ゆい先輩、この子を頼みます」 「分かったよ。頑張ってね~」 ゆい先輩はその男の子と一緒に、物陰に隠れます。そうしてる間にも、ウインディは金髪の男に襲いかかろうとしています。 「危ないです、来てください、ガルーラ」 私はガルーラを素早く出し、ウインディと対峙します。 「ケンタロス(お前も、人間の味方なんかやめて、我々と一緒に来い)」 「ウインディ(そうだぞ、人間に従ってるなんて、不自由だけだぞ)」 「ガル、ガルーラ(たしかに、そこで腰を抜かしてる男がトレーナーだったら、私もそっちについていたでしょうね。だけど、私のトレーナは そんな男よりも素晴らしいの。そっちにつくことはできないわ)」 「ケンタロス(そんな小娘がか)」 「ガルーラ(あなた達には分からないことでしょうね。さあ、もう言葉は要りませんよ)」 なんだか、ガルーラも会話していますけど、まったく、分かりません。そして、ウインディはガルーラにとっしんを仕掛けてきますが、ガルーラはそれを受け止め、投げ飛ばしました。まるで、お相撲さんのようです。それを見て、ケンタロスもこっちに向かって、とっしんを仕掛けてきます。しかし、さっきのウインディよりも勢いがあります。 「ガルー」 ガルーラはそれを正面から、受け止めます。そして、ケンタロスの頭にピヨピヨパンチをリズミカルに繰り出します。ケンタロスはそのパンチで混乱したようで、目をグルグルと回しています。そのケンタロスにメガトンパンチを繰り出し、ケンタロスを横に突き飛ばします。 「ケンタロス」 その戦闘を見守っていた、ケンタロス達が、こっちにやってきました。くっ、ガルーラ1匹では厳しいですね。 「ねえねえ、お姉ちゃん」 私が物陰から、あずにゃんの戦闘を見守っていると、男の子が話しかけてきました。 「なんだい?」 「あのお姉ちゃんは大丈夫かな?」 「大丈夫、大丈夫」 あずにゃんは滅茶苦茶強いからね。なんたって、私の嫁だし。 「……でも、このまま戦うのは悲しいよね。さっきのウインディとか見ちゃうと」 「……たしかに」 さて、私に何が出来るか、考えてみよう。 「………そうだ」 「なにか、策があるの?」 「歌を歌おう」 「数が多いですね」 42